帯状疱疹後
専業主婦で家事を主にしているが、帯状疱疹を施術してから上半身全体に痛み出るようになってきてまともに家事ができない。
1年前に帯状疱疹を発症してしまって施術を行って帯状疱疹自体は治ったが、最近になってずっとやけどしているような感覚の痛みが出るようになった。
最近、帯状疱疹の施術が終わって痛みが消えていたが、再び針で刺されたような痛みが出てきて仕事に行けなくなった。
2年前に帯状疱疹を発症して1年前に施術は終えたが、数週間前から何かに締め付けられるような痛みが続いて仕事や生活に影響が出ている。
つい最近まで帯状疱疹の施術をして痛みは出なくなったが、数日前から手の皮膚やおなかの皮膚がひりひりしたりする。
帯状疱疹後に対する当院の考え
帯状疱疹後によく見られる後遺症に【帯状疱疹後神経痛(PHN)】があります。
この症状は皮疹が治癒した後に表れ、それによる痛みは多彩で、灼熱痛と呼ばれる焼けるような痛み、ズキンズキンとうずく痛み、締め付けるような痛み、軽い刺激でも痛みを感じるアロディニアと呼ばれる痛みなどが出てきます。
これらの痛みは一つ一つ単独で出てくることもあれば、混在して出てくることもあります。
また、この痛みにより、睡眠や日常生活に支障が生じることがあります。
PHNは、神経に障害が生じた結果と考えられ、アロディニアの症状は本来痛みを感じないはずの皮膚が過度に刺激される変化が見られます。
帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか
帯状疱疹の後遺症として最もよく見られる状態は、神経系の損傷によるものです。
たとえば、目や耳などの感覚器官の神経に影響を与えると、視力の低下や難聴などの問題が生じる可能性があります。
また、運動神経に影響を及ぼすと、腕の麻痺や排尿障害などの合併症が発生することがあります。これらの症状は持続的な障害や後遺症として残る可能性が高いです。
痛みだけでなく、皮膚の痒みも帯状疱疹後に表れることがあります。この痒みは、ウイルスによって皮膚表面の神経が傷つくことによって引き起こされます。
さらに、かゆみが長期間続くこともあり、これは【帯状疱疹後掻痒(たいじょうほうしんごそうよう)】と呼ばれます。特に女性に多く見られ、頭や顔の帯状疱疹後に発生し、夜間に非常に激しいかゆみが生じることがよくあります。
帯状疱疹後の軽減方法
帯状疱疹の病院での施術は、一般的に抗ウイルス薬や抗うつ薬などの薬物療法が主要なアプローチとされています。
また、神経ブロックと呼ばれる神経に対する局所的な治療も行われることがあります。
ただし、帯状疱疹の原因や症状は個人によって異なるため、施術法も個別に決定されます。
帯状疱疹後の疼痛に対して、鍼灸施術は効果を期待できる施術法の一つとされています。
なぜなら、神経痛に対して効果的なアプローチが可能だからです。
また、鍼灸施術は自律神経に関連する疲労感や睡眠障害、ストレスの軽減にも効果があります。病院での施術と鍼灸施術を併用することで軽減が早く進む場合もあるため、併用が理想的と言えます。
患者様自身が気をつけることとしては、身体を冷やさないようにすること、十分な睡眠を確保すること、疲労やストレスをためないようにすることが挙げられます。
帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?
帯状疱疹後の疼痛や感覚障害、それに伴う不眠やストレスなどの症状の軽減に効果を期待できる施術メニューは鍼灸施術です。
鍼灸施術は神経痛に対する効果が高く、幅広い症状に対応できます。具体的には、疼痛が起こる神経周辺の筋肉のコリや硬さを緩和し、神経の通り道を開放することで疼痛を軽減します。
また、自律神経による症状(疲労、ストレス、不眠など)にも鍼灸施術が効果を期待でき、副交感神経を優位に保つことでこれらの症状の軽減が期待できます。
当院では全調整鍼という施術メニューを提供し、体質の根本的な改善をサポートします。この施術を通じて再発予防も期待できるため、鍼灸施術が帯状疱疹後の症状の軽減に非常に効果を期待できると言えます。
その施術を受けるとどう楽になるのか
筋肉の硬結部分の硬さや緊張を解消することにより、神経の圧迫や影響による痛みが軽減されて楽な状態になります。
また、自律神経の影響による疲れやストレス、不眠なども鍼灸施術をすることで副交感神経優位な状態が作り出され、これらの症状も軽減が期待されます。
この楽な状態をキープし続けるためには全調整鍼施術がおすすめで、痛みを引き起こした根本的な部分を施術します。
全調整鍼施術により、滞っていた気や血の流れをスムーズにし、五臓の状態を良くし、体質の軽減が期待されます。その結果、楽な状態が持続します。
軽減するために必要な施術頻度は?
症状に応じて鍼灸施術の頻度が変わりますが、痛みが非常に強く、また痛みが持続する場合は毎日の施術が必要かもしれません。
一方、筋肉の緊張を緩和するための鍼施術の基本的な頻度は週2回から3回程度をおすすめしています。
症状が安定し、軽減してくる場合は、週1回から2回の施術が適切かと考えられます。
また、全調整鍼施術は週1回の施術を通じて体質改善を目指す施術となります。
お身体の状態に合わせて、適切な頻度での施術を提案し、お手伝いさせていただきます。何かご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問合せください。